2012. 07. 02  
いま南半球は、 ラグビーシーズン、 いろいろな「テストマッチ」が行われて
いる。先日、 ビデオでみた「オールブラックスアイルランド」での、オールブラックスが大変興味深かった。昨年のワールドカップでは、地元開催での
24年ぶりの優勝が絶対使命で「勝利至上主義」を強いられ、決勝戦も堅実にディフェンスゲームに徹したオールブラックスが、今回はメンバーも若返り、「勝たねばならない戦い」から解き放たれ、伸び伸びとしたプレーで、新生
オールブラックスの素晴らしいゲームを披露した。

なかでもバックスの動きで、従来のカーター、ノヌーの個人プレー、結果論的オフロード、ロングパスといった攻めから進化をして、若手のクルーデンや、ソニー・ビル・ウィリアムズが、まさに、 私が推奨している「意図して前に仕掛け接点でボールを動かす」プレーで前半の前半でトライを量産、なんと60の大差をつけて勝利したのである。
(この6月23日の第3戦以前に、第1戦42-10、第2戦22-19のゲームがあったそうだが、私は見ていないので、その内容は不明)

特に、SOクルーデンが日本人並みのサイズであるので、その彼がオールブラックスに選ばれるため必死に考え、やり始めたのではと推測されるが、素早い動きで前に仕掛けCTBソニー・ビルに渡す・意図した?オフロードパスが絶妙で、ソニー・ビルの寄るタイミングともあわせ、だいぶん練習したものと思われる。(但し、この片手でやるオフロードパスは、クルーデンが練習に練習を重ねて会得したものであろうから、日本人が形だけ真似をしようとしても無理と思われ、ちゃんと両手でパスする方法でやるべきだろう)

とそういう意味で、ついにオールブラックスも「進化しはじめたか?」と感心したのである。それに反して、アイルランドは、ポゼッションもオールブラックスより上回る攻めで健闘したが、ボールの動かし方が、旧態依然の横への連続攻撃で、結局はオールブラックスの堅守にミスを連発、無得点に終わり、実力差以上の大敗となったのであった。

今後、私が推奨し続けていた・この「攻守ともに前に仕掛け、ボールを細かく動かすラグビー」を、身体および身体能力が抜群のオールブラックスがやりはじめ、他の強豪国もそれにならいはじめると、「えらいこっちゃ、、、」ということなのである。早速、このディフェンス方法、およびその練習方法を考えねばならないし、さらにそれでも、これでいくらかトライをとられる可能性を考えると、従来の「前に出るディフェンスでロースコアに抑え、それ以上の点数をあげられるトライ方法を考える」という「勝利への算式」を、 若干訂正する必要が出てくるかもしれない、大変なことなのである。2019年が、ますます厳しくなってくるだろうと、予測されるのである。



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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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