2012. 09. 24  
先週、「外人プレー模倣」の弊害などについて話をしたが、先日のトップリーグで、まさにその事を説明しやすいプレーが見られたので、書いてみよう。
それは、「東芝パナソニック戦」だというと、もうご察しのとおり、今年からパナソニックに新加入したオールブラックスの現役選手・あの「ソニー・ビル・ウィリアムス」のプレーである。いま彼のプレーは世界の注目になっており、このゲームも日本のみならず、ニュージーランドはもちろん、アメリカでも放送されたという。
さて、その彼の素晴らしい一つ目のプレーは「右手でやるバックハンドのオフロードパス」である。
以前ブログで、外人のオフロードパスは「一人で抜きに行って、だけど捕まったので、それから味方を探してパスをする・結果論的オフロードパス」であり、50年前にやった「初めから接点でボールを動かすことを意図して、敵にフェイントをかけズラシてパス出来るタイミングをつくり、味方にも、そこに来させて行う緻密な連携パスプレー」からすると、ちょっとレベル下がると説明していたが、今回の彼のオフロードパスは、そう云う意味では、少しレベル上がり「抜きに行く際にサポーターが居ることを予測しつつ抜きに行き、捕まっても強い上半身を生かしボディコントロールが出来る状態で、
よく練習してきたバックハンドパスができる」ものになっているように見える。
また彼は、サモア系のニュージーランド人で、これも前回のワールドカップの際、サモア代表が「接点でのボールの動かし方が一番うまくなってきた」と、ブログで指摘したことと、無関係ではないだろう。
また、先日のニュ―ジーランド対南アフリカ戦(ソニービルは出ていない)で、オールブラックスの選手がこの「バックハンド・オフロードパス」を連続成功させてトライをとった場面があったが、彼だけでなく、だいぶ普及していると思われる。
しかし、ここで問題なのは、この「オフロードパス」を、身体の小さい、接点でボディコントロールする当たりが出来ない、また片手でボールコントロール
出来ない日本人プレーヤーがやると不確実なパスとなり、「真似をしてはいけないプレー」であるということなのだ。
ちなみに、オールブラックスの選手のパスで、真似をすべきなのは、NZと
アイルランドの対戦時に、日本人と同様の体格であるクルーデンが見せた
SOが対面の内側を抜きに行って、 身体半分ズラセて裏に出たところへ、ソニービルを来させてパスをしたプレー(ブログで、NZも進化してきたと褒めたプレー)である。こういうことは、カーターノヌーではできないし、また逆にカーターとノヌーの「結果論的外ループ」は、彼らの身体と身体能力があるからできるプレーで、これは「日本人真似していけないプレー」である、 ということになる。

この続きは、また明日、、、

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Re: No title
横井です。いまシリーズのテーマで書いているので、君への回答は、来週以降になるので、待っていて下さい。
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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