2012. 10. 02  
さて、SOに求める「一番条件」は、昔であれば、「状況判断」、「キックやパスの能力」などと答えるところだが、いまの時代の日本SOに求めたいのは、「味方を思いやる心」と言いたい。

なぜかというと、昨今の日本の環境変化から来る「自己中心主義傾向の増大」或いは外人コーチ、外人プレーヤーを見聞きしての影響からか、彼らの
個人主義的プレー」の考え方に知らず知らず影響されてか、日本人がとるべき「緻密連携プレーを魅せる」という場面が、少なくなっているように思えるからである。
たとえば、キックというのは「前へパス出来る・非常に効率的武器」なのに、蹴るSOはそれを追いかけるべきウィングがフラットに出てくるまで待ってやらずに、「勝手なタイミング」で蹴ってしまう、或いは「飛ばしパスも、フラットに正確にやれば大いに効果のあるプレー」なのだが、これも飛ばすという「コミュニケーションのないままキツイ、胸に食い込む・受けにくいパスを放る」ので、ミス起こりやすいなど、折角の良いプレーが違う方向の悪いプレーになってしまう傾向、などがあるからである。

また、どのチームも「SO一人にゲームのマネージメントを任せている」傾向にあるが、そのSOにチーム全体の情報が集まりにくいためなのか、或いはそれを感じるにはSOには荷が重すぎるのか、或いはそれを感じようとしない自己中SOプレーヤーなのか、などの原因で「ゲームマネージメントがうまく行かない」場合がある。
たとえば、FWが疲弊している際にFWを楽に前へ進める方策を取らずに、
自陣から無理な攻めを仕掛けて自滅するなど、ゲームの大事局面
味方を思いやる」ことを逸脱する場合などが見受けられるからである。

逆に、SO以外のプレーヤーが備えるべき条件は「SOにすべてオンブニダッコ(これが行き過ぎると、なんでも、次なにをするのか、SOの指示待ちばかりになり、却ってSOがパ二クッテ、的確な判断が出来なくなる)じゃなく、自分の状況判断、選択肢要望を、正確にSOにコミュニケートして、チームとして正しい方向に行く」ことを目指すべきであり、この「コミュニケーション、連携プレーの欠如」が、いまの日本のチームに多くあるように見えてならない。

指導者の皆さん、ぜひ留意して修正していただきたい傾向であると、思われませんか。



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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で
17キャップ(キャップ対象が少なかった)

1968年オールブラックス・ジュニアに勝利

1970年以降5シーズン代表主将(歴代最長)

1973年英仏遠征、日本ラグビー初の海外
テストマッチ、世界最強のウェールズと対戦
上の写真は、その時の幻のトライ

2000年現場へ戻り、100数チームを指導

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