2012. 10. 25  
さて、二つ目は、「試合での駆け引き」、要するに、どのような戦略、戦術で行くかということ。

吉田は、試合経験を積むごとにタックルを磨きあげ、彼女の鍛え抜かれた
高速タックル」で、 アテネ、 北京のオリンピックまでは、全試合でタックルを決め、他選手の追随を許さなかったが、世界も黙ってはいず、彼女のビデオを見て、あらゆる研究を重ね、対抗してきた。それが昨年世界選手権の決勝、カナダのバービークとの戦いである。

はどうしたかというと、自分が攻撃仕掛けようとすると、吉田に高速タックルをさせるスキが出来てしまう、故に「守りに徹して、吉田がタックルを仕掛けてきて姿勢が崩れ、吉田の方スキが出来たところで『返し技 』をかけて、ポイントを取ろう」というのである。実際に、その時の試合で吉田は、ポイント先取されて大苦戦、最後の最後で何とかタックルを決め辛勝したものの、今迄のように自分のレスリングが出来なかったことで、吉田の眼には悔し涙が溢れていたのである。

さらに、続くワールドカップ戦の決勝で、ロシアの新鋭18歳のジョロボアに同様の「守りに徹するゲーム運び」をされて焦ってしまい、不用意な高い姿勢からのタックルを仕掛けたところで返され、ケ月ぶりの敗戦をするのである。

このようなことは、まさに、 昨年のワールドカップラグビーの準決勝での、フランスが実力的には上の若いウェールズに対し、老獪に守りに徹して勝ち、決勝では、そのフランスが、今度は地元開催で勝利至上主義のニュージーランドに、守りに徹されて、負けたことに照らしてもらうと、その戦略、戦術の面で、興味深いはずである。

すなわち、攻撃圧倒するには、相当の差がないと勝ちきれない。にいえば、少々の差ならば、まずは徹底してディフェンスを磨いて、敵をロースコアに抑え、それを上回る得点を効率的なアタックでとる戦い方にもっていく、
そういうやり方によって、勝つことが出来るということなのではなかろうか?

さて、このどん底にあえぐ吉田が、あと数カ月後のロンドンオリンピックに向け、どんな対応策を講じたかは、また明日、、、   




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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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