2012. 11. 08  
さて、昨日の続きだが、Hさんの「自チームの環境」は、ほぼ私が予想して
いたとおりでありました。
すなわち、「15人制ラグビー」をするのに適さない理由は、その環境整っていないからです。まず、グランドが半分しか使えず、ナイターもなし、当然芝もない土のグランドでしょう。そうすると、グランド全面を使っってのゲームシチュエーションの練習が出来ない。進学校でもあり、ラグビーの練習時間も、十分に取れない。ラグビーの基本プレー・肩でタックルして、
しっかりバインドする練習や(タックルバックに入っても、手を回したままでは手の甲をすりむくので、バインドするのを嫌がる)、またセービングの練習(土の上なので、思い切って飛び込むなどを嫌がる)などの基礎練習が、
やらせにくく、いい加減なプレーをする悪い癖がつく。
部員が20人程度では、ゲームシチュエーションの練習が出来ない。怪我人が出ることを考えれば、最低40~50人は確保したい。
また、指導者は先生一人で、安全面でつきっきりでやらねばならぬとすれば、指導できる人材を増やす必要がある。また、先生は34歳で、彼自身がラグビーをしていた時は「待ちディフェンス、ワイドアタックの全盛期で」、自分がやっていない「シャローディフェンス、接近アタック」は教えられないし、私が文章で説明しても、教えられるものでもない。
また、身体鍛える用具はあっても、それを指導するトレーナーが必要、
身体を大きくするためには保護者会を組織し、栄養士のセミナーも開かねばならない。こういうことをするためには、お金もいる。

しかし、いま現在一回戦で数十点あけて負け、その勝ったチームが4強に
100点ゲームで負ける程のがついているというところで、いくら「闘魂」という部訓で、「4強を狙う」と言っても、「挫折感」ばかりが先行することが、まだ数年続く状況で、生徒達、保護者達に、 「目標のない苦行を強いることが、本当に彼らのためになるのだろうか?」、あまりにも現実離れしているのではないだろうか?

それに引き換え「タッチラグビー」ならば、ゲームシチュエーションで練習できるグランド部員確保でき、タックルがないので、土の上でも思いっきり練習でき、日本人の敏捷性巧緻性というDNA呼び覚ますことが出来、まだ、他のチームが取り組んでいないところで先駆けて、「全国大会、ひいては世界大会への出場をも狙えるという目標」を立てることができる。そうなれば、いろいろな支援期待され、さらにその実現見えてくる
そして何よりも、「努力をすれば報われる」という実体験を積ませることが
出来、その後の人生資するというスポーツ本来良さを感じさせられる。

さらに、こういうことが、将来15人制ラグビーをやろうとする場合、すべて有効に働き(環境整わないところで15人制ラグビーして悪い癖がついて治らないより、俄然良い)機敏で、スピード重視でいて、ミスなく連携した
プレーが可能な「格闘技だけじゃなく、ボールゲームとしてのラグビー
出来るプレーヤー」に育つものと、期待される。

同じような環境にあるラグビー指導者の皆さん、これが「今の日本ラグビーというものの進化」に対して、どのような影響がありそうなのかを、よく考えて
頂きたいのです。



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Re: No title
ありがとう。明日のブログで紹介するわ。
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Re: 有り難うございます
私のブログ「2011年10月11日、11月1日、11月7日」の3日間にわたり、タッチラグビーに関する記事が載っているので、参考にしてください。
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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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