2013. 01. 17  
今日からは、テーマそのものの「題名」を使っていきましょう。そしてまずは、今の若者のスポーツ環境について、考えてみよう。
今の世の中では、若者にとって、いっぱいやりたいことがあり、また、それに関する情報が溢れかえっているものだから、自分自身では、「何をしたい」
「そのためには、何をしなければならないか」を考えるということが、大変難しくなっている。

さらに、「日本のラグビー」については、その環境がよりシビアになっているのである。例えば、ニュージーランドのようにラグビーが国技で、代表選手となれば日本の一流プロ野球選手のように英雄視され、尊敬されるほどでなく、韓国のようにスポーツで大きな成果を上げれば、兵役免除されるというような、モチベーションをあげられるところがないので、ラグビーに精進する意味を、自分で見い出さねばならないのではなかろうか。

また、最近の日本のラグビープレーヤーは、その9割ほどがラグビースクール出身者であろう。それは、子供時代に安全な遊び場所がないから、親が野球、サッカー、バスケットなどと同様、どれかのスクールに入れて遊んでもらおうとされた場合が多い。そして、多くのラグビースクールでは、土の上でやるので、小さい子供が「痛い怖い汚い」を、克服するのが難しく、本能的に片手で自分の身をかばう癖がついてしまう。また、そんな小さな時からテレビなどの映像で、外国プレーヤーの華やかなプレーぶりをみて、真似をしたくなる環境に置かれる。

だから、本格的にラグビーを始める高校大學時代になっても、私が早稲田に入った時に思ったような「まず肩でいくタックルをできるようにしよう」「ディフェンスは、まず一人一殺」なんて本質論には、ほとんど辿りつかない

その上、コーチには、相手が走力が上でも、内側から相手が動いてから追え、そしてパスすれば次の敵の内側を守って、二人分のディフェンスをしろと言われることが多く、より難しいディフェンスが要求されるのである。
その結果、走力が上の対面には簡単に抜かれ、一人も止めらないのに、横の味方と連携を取って二人目も狙えなどと能力以上のことを要求され、中途半端なディフェンスとなって失敗する、ということになりがちなのではないか。

このような失敗が続く環境において、今の若者達に「いつも向上心をもって練習に臨むようにせよ」なんて気持ちに、どうすればできるのだろうか?


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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