2013. 01. 31  
中学、高校生レベルのラグビーにおいては、「どんな精神構造で練習に臨めばよいか」など、有名プレーヤーに聞いても、あまり参考にならないと思う。
というのは、15人制ラグビーをやろうと思う者が、一番最初に克服すべきものは「痛さ、怖さ」であるからだと思う。
たとえば、ボールを持って敵に当たった時に「痛い」と思った瞬間、その一瞬プレー出来ていないということであり、また、肩でタックルに行くのが
怖い」と思った瞬間、腰は引けて正確な姿勢出来ていないからであり、それこそが大変危険であり、死にも至る可能性があるからである。

まず体幹をしっかりをつくり、正しい姿勢で、そしてコンタクトに耐えるように鍛えた部位で、正しくコンタクトしなけばいけないし、そういう練習をしてコンタクトに慣れ、実際に当たる時には、そのようにして練習で培った「前向きな気持ち」で当たれるようにすることが必要で、そうすれば体は自然に対応できるようになっていく筈である。

もう一つの、コンタクトを受ける側の場合は、何時どの方向から当たられるかという予測が出来ることが必須で、そのことによって体の対応能力が働くので、これについても、最初は遅い速度と緩い強さでボディコントロールの経験を積み上げ、大丈夫だという「気持ち」をつくっていくしかないと思う。
以上、練習で痛い、怖いを克服してからでないと、あらゆるプレーができないし、スキル向上していくのは無理であると言える。

すなわち、「心と体の鍛え方」は、このように双方とも補完関係にあり、また
プレーヤー自身が、このことを理解するというも持っていなければならないし、また、心と体の動きをも自分感じなければいけない。
要は高校生レベルともなれば、すべて自分で考え自分で自分を鍛えるということができるように導いていくべきであると、考えたいものではなかろうか。

最も厳しい言い方をすれば、15人制ラグビーというものは、常にプレーヤー自身が自分の「心と体と頭」を最高の状態で使い、そしてなおかつ段階をきっちり踏んで日々進歩していく人でなければ、出来ないスポーツであって、そのような気のない生半可な人は、最初から止めておいた方がよい、危険極まりないスポーツなので、本当にその覚悟をもってやらないといけないと言えるのではないだろうか。


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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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