2013. 02. 01  
昨日は少々厳しすぎる言い方をしたかもしれないが、そこで、あまりオジケついてしまってもイカンので、15人制ラグビーの良いところを述べてみよう。

それは、15人制ラグビーは、各ポジションの役割が非常に多岐にわたり
身体および身体能力のある部分が少々劣っていても、ここだけは他人より
優っているというところがあれば、その能力を生かしたポジションを獲得することができるという素晴らしいところがあるのである。

つまり、ニュージーランドのように素晴らしい能力をもった者が、まずラグビーの国代表を目指し、そのなんでもできるオールラウンドプレーヤーの多くの中から15人を集めて国代表チームを作るのじゃなく、日本では、太っているものは走るのが苦手だがスクラムで頑張れる、大きい者は鈍だがラインアウトでボールをとれる、小さい者はコンタクトには不利だが素早く動けるなど、逆に自分の特徴を生かして、適切なポジションを目指し、その役割をとことん突き詰めて「職人技として発揮できるスペシャリスト」に育て上げ、各ポジションの役割100%発揮できるスペシャリスト軍団で、日本オリジナルなラグビーを創造し、世界対抗できる筈ではなかろうか。

この考え方は、日本国内では小よく大を倒すラグビー」として、身体および身体能力が少々不利でも、15人それぞれの役割を完璧に果たし、その組織としての力を発揮する特徴あるチームつくりをして、身体が大きく走力に勝っているチームにも「勝つ」ことができるということであり、その意味では、緻密に考えて、拘ってやればやるほど成果があがる、素晴らしいスポーツということではなかろうか。

ゆえに、ラグビーの指導者としては、プレーヤー自身が、チームとしての目標に向かっていく中で、自分特徴の伸長役割分担完遂、努力して身につけるべきスキルおよびスキルレベル、などに気づいて、自らがやろうとする気になるには、どうアドバイスできるだろうかと考えていくべきではなかろうか。

昨年8月オーストリアで開かれた「スポーツクライミング・ワールドカップ」で、18歳のクライマー小田桃花さんが優勝した。彼女はもともとスポーツ音痴で、動きも遅く、鈍で二重とびもできない子だったが、幼稚園の頃から木登りだけは好きで、小学校上級くらいから本格的に取り組み、体幹強さと体の柔軟性を武器に、腕力だけでなく、足ほか身体全体をうまく使った世界でも独自の技を身につけ、また的確なアドバイスをしてくれるコーチにも恵まれて、二人三脚で栄冠をものにした。

とにかく、皆と同じことをやっていては、能力のないものは勝てない。他人が考えないこと、自分が好きなことに、活路があるのではないか。
以前に、みんなが「巨人、大鵬、卵焼き」が好きだと言ったら、私は好き
あっても嫌いになったと言ったが、先日大鵬が亡くなった。この話も、通じなくなってしまうのが寂しい



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プロフィール

Yokoi Akira

Author:Yokoi Akira
横井章(よこいあきら)

ラグビークリエイター
現役時代は左CTB、ジャパン10年で17キャップ
    (当時は、キャップ対象試合が少なかった)

1968年、オールブラックス・ジュニアに勝利
1970年以降5シーズン日本代表の主将を務める
    (いまだに、歴代最長記録)
1973年、英仏遠征、日本ラグビー史上初の海外
     テストマッチ、当時世界最強のウェールズ
     と対戦、写真は、その時の幻のトライ
2000年、現場に戻り、100数チームにアドバイス

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